空き家バンクで投資用の物件を探すときに、知っておきたい5つのこと
空き家バンクには、数百万円、ときには数十万円の戸建てが載っています。築古の戸建てを買って貸したい方には、魅力的に見えるはずです。
ただ、空き家バンクは、もともと移住や定住を後押しするための仕組みとして作られたものが多く、投資用に買う人を想定していない場合があります。買ってから困らないよう、先に知っておきたいことを5つにまとめます。
空き家バンクとは
空き家の持ち主から登録を受けた物件の情報を、市町村などが載せている仕組みです。全国の空き家バンクの情報は、LIFULL HOME’S 空き家バンクなどでまとめて見られます。
仕組みや条件は、市町村ごとに違います。ここに書くのは一般的な注意点なので、実際に問い合わせるときは、物件のある市町村の案内を必ず確かめてください。
1. 利用できる人に、条件があることがある
市町村によっては、空き家バンクを使う前に利用者の登録が必要だったり、その市町村に移り住む人を対象にしていたりします。投資用に買って貸すことを、認めていない場合もあります。問い合わせる前に、利用の条件を確かめます。
2. 多くは、今の状態のままでの引き渡し
空き家バンクの物件は、長く人が住んでいなかった家が多く、今の状態のまま引き渡す条件がよく見られます。買ったあとに不具合が見つかっても、自分で直すことになります。
築古の戸建てで特に気をつけたいのは、シロアリ、雨漏り、傾きの3つです。写真や資料だけでは分からないので、必ず現地で、床下や天井、建具の動きを確かめます。直す費用を見積もってから、買うかどうかを決めます。
3. 契約の形を確かめる
空き家バンクの物件は、持ち主と直接やりとりする場合と、市町村と協力する不動産会社が間に入る場合があります。
不動産会社が間に入らない、個人どうしの取引では、不動産会社が行う重要事項の説明がありません。境界、登記、建物の状態などを自分で確かめる必要があるので、不安があれば専門家に相談します。
4. 改修の補助は、住む人向けが多い
空き家の改修や取得に補助を出している市町村は多くあります。ただし、その市町村に住む人や、移り住む人を対象にしていることが多く、貸すために買う場合は対象にならないことがあります。補助を当てにして買う前に、条件を確かめます。
5. その場所で、借りる人がいるか
いちばん大切なのは、買ったあとに借りる人がいるかどうかです。空き家バンクの物件が安いのは、需要が少ない場所にあることも理由のひとつです。同じ地域で貸し出されている戸建ての家賃と、募集が出ている期間を、賃貸の物件サイトで調べてから判断します。
都道府県ごとの空き家の数字と、物件探しの確認点は、都道府県別 空き家投資ガイドにまとめています。
私の探し方:入口は1つにしない
私は2003年から不動産投資を続けてきましたが、物件を見つける入口は、時期ごとに変えてきました。最初は競売、一棟目のマンションは不動産会社からの紹介、その後は投資用のポータルサイトや、不動産会社向けの会員サイトでも見つけています。
その経験から、これから探す方にお勧めしたいのは次の3つです。
- 入口を複数持つ。 ポータルサイト、地元の不動産会社、空き家バンクを組み合わせます。
- 条件を先に決めておく。 価格、利回り、エリアを決めておけば、良い物件が出たときにその場で判断できます。
- 連絡にはすぐ返す。 良い物件の情報は、早く動ける人のところに集まってきます。

まとめ
空き家バンクは、安い戸建てに出会える入口のひとつです。ただし、利用の条件、今の状態のままの引き渡し、契約の形、補助の対象は、市町村と物件ごとに違います。そして何より、その場所で借りる人がいるかを確かめてから買うことです。
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